そもそも介護の仕事とは

介護の仕事は多岐に渡ります。

三大介護と呼ばれる食事、排泄、入浴のケア以外にも、運動マヒなどさまざまな障害のケアや、認知症、終末期のケアがあります。
要介護状態や重度化を防ぐための介護予防も、介護の仕事に含まれます。

これらの仕事は全て、お年寄りの「生活作り」と「関係作り」につながっていきます。

老化や障害は、病気ではありません。
日々繰り返している普通の生活があるから、人は健康な体を維持していくことができます。
これが介護の基本的な考え方です。

その年齢に見合う体力や健康があり、それぞれの状態に合った方法で生活できれば十分。
そのためにはどうすればいいのか考え、介護の技術や知恵を活かし、普通に食事や排泄、入浴ができるようサポートしたり、本人がやりたいことをさせて生き生きと生活できるようにしたりするのが、大切な仕事になります。

人間関係を作っていくのも重要な仕事の一つです。
人は老化や障害を受け入れられないと、思い通りにならない自分の体に対して途方に暮れてしまい、生活意欲や何かをやりたいという気持ちが失われていきます。
日常生活で体を使わなければ、大丈夫だった部分も徐々に機能しなくなり、全身が弱って寝たきりになってしまうのです。

介護では、メンタル面のサポートをしっかり行い、外出を生活の基本とする必要があります。
仲間との集いや趣味活動などを促したり、人と交流できるデイサービスやデイケアといったサービスへ誘導したりしていくことも大切でしょう。